大阪市天王寺区役所は19日、国民健康保険料の滞納者の銀行口座を誤って差し押さえたと発表した。まったく同じ氏名と生年月日の別人女性の口座と間違えたという。区役所は差し押さえた女性に謝罪。差し押さえの履歴が残らないようにする手続きをとった。
区によると、市役所本庁舎の職員が差し押さえに向けて口座の調査をした際、天王寺区に住む滞納者の住所と、口座の登録住所が異なることが判明した。住所は大阪府外だったという。ところが、区役所の担当職員は住所が異なっていても、本庁舎の職員が滞納者の転居をすでに確認していると思い込み、10日に差し押さえの手続きをした。
18日になって府外に住む女性から、見覚えのない差し押さえで口座の残高が減っているようだという連絡があり、問題が発覚したという。同区の窓口サービス課は「当事者の方や関係者に多大なるご迷惑をおかけし、市民の信頼を損ねることになったことを深くおわび申し上げる」としている。(瀬戸口和秀)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル