熊本市に住む男性カップルが4日、市役所で記者会見し、同性婚を認めないのは憲法違反だとして、国に損害賠償を求めて3月下旬、福岡地裁に提訴すると明らかにした。
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会見したのは、共に会社員のこうぞうさん(37)とゆうたさん(36)=いずれもフルネームと漢字表記は非公表。2人は同日、性的少数者(LGBT)のカップルを公認する市のパートナーシップ宣誓制度に基づいて宣誓書を提出し、受理された。「パートナーとして社会的に認知してほしい」として婚姻届も提出したが「不適法」として受理されなかったため、提訴に踏み切るという。国は、現行法は同性婚を想定していないとしている。
こうぞうさんは「市の制度に遺産相続などの法的効力はなく、同性婚を理由に病院の面会を断られる可能性もある」と指摘。ゆうたさんは「異性婚と同性婚を分ける必要があるのか疑問がある」と述べた。
弁護団によると、これまでに全国で同性カップル計14組が同様の訴訟を起こしており、九州では福岡市の男性カップルに続いて2例目。(綾部庸介)
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