名古屋の「風俗王」、愛媛に築いたもう一つの王国

 風俗店グループ「ブルー」を展開し、「風俗王」とも呼ばれた男が起訴された。ブルーの店は名古屋から姿を消したが、約400キロ離れた四国に進出。「再興の芽を摘む」(捜査幹部)ための捜査で、松山市内の店にからむ職業安定法違反の罪で立件した。

 事件の現場となった店は、日本三古湯の一つといわれる道後温泉エリアにある。

 12月半ばの平日の夜に訪ねた。

 歓楽街にネオンがきらめく。スーツや浴衣を着た男性たちが、きらびやかなビルに吸い込まれていく。

 「あそこの店とかオススメですよ」

 風俗案内所の男性が、向かいのビルを指しながら話しかけてきた。

 記者が、その2軒隣の雑居ビルの名前を口にすると、男性の表情が突然曇った。

 「紹介できない。関わりがないので……」

 そのビルは風俗店グループ「ブルー」の関連会社が管理している。

 店で働く20代女性に話を聞いた。

 数カ月前にスカウトから声を掛けられ、関東地方から「出稼ぎ」で来たという。

 松山に来るのは月に1~2回、1週間ほど滞在する。松山には縁もゆかりもないため、知り合いに見つかる心配がないのだという。

 「ほかの店に比べて女性の数…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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