11月26日は「いい風呂の日」。愛知県岩倉市のNPO法人「いわくら観光振興会」はこの日、入浴剤「名古屋コーチンの香り湯」を売り出す。風呂にゆっくりとつかりたい季節。どんな香りなのか。
今年12月に市制50周年を迎える岩倉市が1年前から「お土産として購入したくなる名産品」づくりに取り組む事業所を募集。観光振興会が手を挙げていた。
募集の説明会に参加した職員の木村さや香さん(35)は出席者の顔ぶれを見て、「食べ物の応募が多くなるに違いない」と考えた。目を付けたのが、3歳の長女が家の浴槽に楽しそうに投入する市販の入浴剤。「オリジナルをつくればプチギフトになるかも」と職場で提案した。
しかし市内には温泉がない。「岩倉の土産になるの?」という声が同僚から漏れた。木村さんは、入浴剤のもとになるネタはないかと思いをめぐらせた。
岩倉市は名古屋市に近いベッドタウンで人口約4万8千人。面積は県内の市で最も小さく、観光資源も限られる。市内を流れる五条川沿いの桜並木と名古屋コーチンを思いつくのに、時間はかからなかった。
桜並木は花見の季節になると…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル