名古屋入管の職員2人、医療記録を改ざん ミス発覚を隠す

 名古屋出入国在留管理局は15日、収容中の外国人に対する医療措置のミスを隠すために公文書を改ざんしたなどとして男性職員2人を停職1カ月の懲戒処分とし、発表した。2人は虚偽有印公文書作成などの疑いで刑事告発され、名古屋地検は同日、2人を不起訴(起訴猶予)処分とした。

 名古屋入管では2021年3月に収容中だったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が死亡。出入国在留管理庁が同年8月にまとめた調査報告書は、医療体制や情報共有への取り組みが不十分だったと認めていたが、名古屋入管ではウィシュマさん以外の収容外国人への対応にも問題があったことが浮き彫りになった。

 発表によると、30代職員は20年10月29日、収容中の男性に市販の鎮痛薬を飲ませた際、用法上の服用間隔(6時間以上)を空けずに誤って約5時間で飲ませ、これを記録簿に記載。同僚から誤りを指摘され、発覚を防ぐために記録簿を改ざんしたり破棄したりするなどした。

 21年8月10日には、20…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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