名古屋市は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、20日までの休業を要請していた緑区と南区の高齢者デイサービス事業所について、21日以降の再開を認める方針を固めたことが、複数の関係者への取材で分かった。今月7日から20日までの休業要請で事業所内での新たな感染の広がりは抑えられつつあると判断し、事業所に休業の延長を求めないという。
市内に二つある感染者の集団(クラスター)のうちデイサービス事業所に関連する集団は、サービスを利用する高齢者やその家族など60人以上(死者含む)となった。複数の関係者によると、市は、ここ数日は家族らの感染は散発しているが、高齢者の新たな感染は少なくなっていると見ている。休業によって、高齢者の家族の介護負担が重くなっている現状も考慮した。
市は6日に緑区と南区のすべての事業所126カ所に7日から20日まで2週間の休業を要請。対象事業所の利用者は約5800人に上る。市が16日までに聞き取りをして回答を得られた事業所113カ所のうち、休業は58カ所、縮小して営業は53カ所、通常通り営業は2カ所となっている。(佐々木洋輔、堀川勝元)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル