名古屋市教育委員会の職員が、中学生の保護者からいじめの調査に関する相談の電話を受けた際、保護者を呼び捨てにする不適切な対応を行っていた。電話は保留になっておらず、職員の会話が保護者に聞こえたという。市教委は発言を認め、保護者に謝罪した。
市教委によると、今月1日、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定して対応していた中学生の保護者から電話があり、応対した職員が「お待ちください」と告げ、近くにいた別の職員に報告。するとその職員が「○○(氏名)か」と保護者を呼び捨てにしたという。本来の担当者は会議中だったといい、職員2人は「じゃあ出ないほうがいいと思う」「担当がいないと言っておいて」などと話し、保護者に担当者の不在を告げたという。
電話は保留になっておらず、こうした職員の会話は保護者に聞こえていた。市教委は同日、保護者に対面で謝罪したという。
朝日新聞の取材に保護者は「クレーマーのような扱いをされた。反省も感じられず、いじめ問題に真剣に取り組んでいるとは思えない」と話している。
市教委は「担当の者がきちんと対応したほうがいい、という意味だった」と釈明し、「呼び捨てはあってはならないこと。適切ではない言葉遣いで不快な思いをさせてしまったことは申し訳ない」と話した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル