名字研究家の高信(たかのぶ)幸男さん(66)は、全国の珍しい名字とそれにまつわるエピソードを探し続けている。高校生のころから、収集した全国の電話帳をめくって「珍名さん」を見つけてはアポなしで会いに行き、その由来を調べて歩く。一体どんな風に由来を探し当てるのか。高信さんの取材に、記者が同行した。
2月中旬、高信さんと記者は福島県三春町にやってきた。道路の端には雪が残り、寒風が吹いていた。
「今回追いかけるのは、『過足』さんです」
取材前の打ち合わせで、紙に書いた漢字を見せられたものの、読めない。
「かあし」
「すぎあし」
記者は言い当てようとした。
だが、高信さんは楽しそうに…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル