59年前の「名張毒ぶどう酒事件」で15年ぶりに検察側から新たな証拠が開示されました。弁護団は「再審請求の重要な材料になる」としています。
1961年、三重県名張市で女性5人が死亡した「名張毒ぶどう酒事件」では、奥西勝元死刑囚(当時88)がぶどう酒に農薬を混ぜたと自白し、その後否認に転じたものの死刑が確定、5年前に刑務所で死亡しました。
現在は奥西元死刑囚の妹・岡美代子さん(90)が再審を請求しています。
弁護団は会見で、当時現場にいた住民7人の事件直後の供述調書9通が15年ぶりに検察側から開示されたことを明らかにしました。
その中でぶどう酒の王冠の「封緘紙」について、奥西元死刑囚の自白では「自分がはがした」としていましたが、7人のうち3人の調書には「紙はついたままだった」と矛盾した内容が書かれていました。
弁護団は「無罪を証明するような証拠で再審請求の重要な材料になる」などとしています。
東海テレビ
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