24日午後4時20分ごろ、滋賀県草津市笠山の名神高速道路上り線の草津ジャンクション(JCT)付近で、大型観光バスと乗用車3台の計4台が絡む事故があった。滋賀県警や大津市消防局によると、バスが渋滞中の車列に突っ込み、乗用車1台が横転。約30人が負傷し、15人が病院に搬送されたが、バスに追突されたワゴン車に乗っていたとみられる成人女性1人が死亡した。小学生の女児とみられる子供1人が意識不明の重体。搬送された人にバスの乗員と乗客は含まれていないという。
県警は、自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで、バス運転手の鈴木武容疑者(52)=大阪府八尾市堤町=を現行犯逮捕。鈴木容疑者は「前方の車にぶつかった」と容疑を認めているという。鈴木容疑者にけがはなかった。県警は鈴木容疑者が前をよく見ていなかった可能性があるとみて、事故の詳しい状況を調べている。
観光バスの運行会社「ワールドキャビン」(東京都新宿区)によると、バスは大阪を出発し、愛知の宿泊施設に向かう途中だった。鈴木容疑者と、中国人観光客ら34人が乗車していた。
同社のホームページによると、インバウンド(訪日外国人客)専門の観光バス業者で、平成17年設立。東京や大阪など全国に営業所がある。
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