名古屋高速道路公社が名古屋市中心部を走る名古屋高速の丸田町ジャンクション(JCT、中区)に「南渡り線」の整備を検討していることが、関係者への取材でわかった。実現すれば、東山線の名古屋駅方面から東に向かう路線から都心環状線への乗り入れができ、名駅方面から中部空港へのアクセスが向上する。
関係者によると、名古屋高速の重要事項を協議する運営会議を7月に開いて明らかにする。公社は今後、財源などについて市や愛知県と協議する。
丸田町JCTでは現在、都心環状線から東山線の東行きの路線に乗り入れるか、東山線の西行きから都心環状線に入るルートしかない。
都心環状線は時計回りに一方通行となっているため、現状では、三重県や名古屋市西部から東山線西行きで中部空港に向かう場合、新洲崎JCTから北に遠回りしてから南進する必要がある。丸田町JCTに南渡り船を経由して都心環状線に入るルートができれば、走行距離を大幅に短縮できるという。
2027年予定のリニア中央新幹線開業に向けた名古屋駅周辺のアクセス向上のため、昨年3月には都心環状線から東山線の西行きに入る「西渡り線」や、新洲崎JCT(中村区)にインターチェンジを整備する方針が市の整備計画に盛り込まれている。(堀川勝元)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル