君が代を暗記する児童・生徒数を調査 大阪・吹田市教委、小中学校で

 大阪府吹田市教育委員会が3月、全ての市立小中学校を対象に、国歌や校歌を暗記している児童・生徒の数を尋ねる調査をしていたことがわかった。「思想信条の自由を脅かす」などと複数の教職員組合が抗議文を提出した。取材に対し、市教委の担当者は「思想信条に関わる問題で、慎重に対応するべきだった」と釈明した。

 吹田市教委によると、3月9日に「卒業式・入学式について」と題した文書を市立小中学校54校にメールで送付。君が代と校歌を暗記している人数を学年ごとに回答するよう求めた。2月の市議会で自民党市議から、指導の効果を確認したいなどとして暗記状況を聞く質問があったためという。2年前にも議会側から要請を受け同様の調査をした。

 市教委によれば、学校側は、音楽の担当教諭に聞き取って大まかな数字をまとめたり、担任が子どもに挙手を求めて確認したりして、全校が回答したという。市教委は集計し、全体の学年ごとの割合を市議に伝えた。

 君が代は、1999年に国旗…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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