志田修二
新千歳空港は吹雪のため滑走路の除雪が間に合わず、22日に運航を予定していた228便全便が欠航した。日本航空、全日空、エア・ドゥの各社によると、23日も一部の便で欠航が決まっているという。
発達した低気圧の影響で北海道内は強い冬型の気圧配置となり、日本海側南部と太平洋側西部では活発な雪雲が流れ込み局地的に大雪となった。
気象台によると、午後3時現在で、恵庭市では積雪が最大で133センチ、千歳市では119センチとなり、それぞれの地点で統計開始以来、最も多くなった。札幌市内でも断続的に雪が降り続き、時折強い吹雪にも見舞われた。
新千歳空港を運営する北海道エアポートは22日未明から滑走路の除雪を開始し、日中も2本の滑走路を閉鎖して除雪を進めたが、激しい雪に追いつかず、同日午後に航空各社がすべての便の欠航を決めた。
大阪便で帰る予定だった岡山県の金田純治さん(57)は、札幌からバスで6時間かけて空港に到着。全便欠航に「できれば札幌に戻りたいのだが、ホテルがあるのかどうか。大学が北海道でそれ以来の北海道旅行が大変なことになった。でも、なかなかない経験ですね」と話した。
母親(68)と東京の武道館で行われるケミストリーのライブに行く計画をしていた札幌市の女性(45)は、21日の便が欠航になりこの日に振り替えた。だが2日連続での欠航に、「明日は夕方の便しか取れてないのでライブに間に合わない。最悪、空港に泊まって朝からキャンセル待ちに並ぼうかと思っています」。
東京から札幌市に出張で訪れた会社員男性(61)は、札幌からタクシーで3時間かけて空港に着いた。「明日、新型コロナワクチンの接種がありなんとか間に合うように帰りたいのだが」。札幌行きの臨時バスが運行するというアナウンスを聞いて、乗り場に向かった。(志田修二)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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