呼吸不全で死刑囚が死亡 北海道北見市の資産家夫婦刺殺事件

久保田一道

 北海道北見市で1988年、資産家の夫婦を刺殺したとして、殺人罪で死刑が確定した元保険外交員、窪田勇次死刑囚(78)が23日、療養のため、札幌拘置支所から移されていた札幌刑務所で死亡した。法務省が同日発表した。死因は誤嚥(ごえん)性肺炎による呼吸不全という。

 確定判決によると、窪田死刑囚は、虚偽の説明をして生命保険契約を結ばせたことが発覚することなどをおそれ、88年10月に夫婦を刺殺した。事件後、自殺を偽装して行方をくらませたが、公訴時効の成立まで約10カ月に迫った2002年12月に逮捕された。

 同省によると、窪田死刑囚は札幌拘置支所に収容されていたが、加齢による衰弱や認知症の症状が確認され、今年6月から病棟に移された。7月以降は、医療体制がより整っている札幌刑務所の病棟で療養していた。(久保田一道)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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