和歌山カレー毒物混入事件から25年 現場に花「安らかに眠って」

寺沢尚晃

 和歌山市で4人が死亡し、63人が急性ヒ素中毒になったカレー毒物混入事件が発生してから25日で25年を迎えた。この日朝、被害者の会副会長の杉谷安生さん(76)が事件現場を訪れ、花を手向けた。

 午前8時ごろ、カレーを提供した夏祭り会場だった空き地に花束を置いた杉谷さんは、しゃがんで手を合わせた。「被害者には、つらかっただろうな、安らかに眠って下さいという気持ちです」と話した。

 杉谷さんの家族も当時、高校2年生だった長女がカレーを食べ、数日間入院した。

 杉谷さんによると、被害者の会としての活動は現在、特にしていない。それでも「事件を風化させないでほしい。だから毎年手を合わせたい」と語った。

 この事件では、2009年に林真須美死刑囚(62)の死刑判決が確定。林死刑囚は再審請求している。(寺沢尚晃)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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