和歌山県は10日、同県紀の川市の養鶏場で鳥インフルエンザが発生したと発表した。検査の結果、高病原性の可能性がある、H5亜型の遺伝子が確認された。県はこの養鶏場の約6万7千羽の殺処分を始める。国内の養鶏場での鳥インフルエンザ発生は今年8県目で、和歌山県内では初めて。
和歌山県によると、9日正午ごろ、紀の川市の養鶏場から「鳥が複数死んでいる」という旨の通報が県家畜保健衛生所にあった。死んだ鶏などについて、同衛生所で簡易検査したところ、調べた7羽すべてから陽性反応が出た。その後に実施した遺伝子検査で、H5亜型が確認された。県は自衛隊の派遣を要請し、殺処分や汚染物品の焼却処分を進める。
県内の家畜が鳥インフルエンザに感染したのは2011年以来2例目という。(藤野隆晃)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル