和歌山市で農業フェア、ドローンやパワーアシストも(産経新聞)

 情報通信技術(ICT)やロボット技術などを駆使する「スマート農業」の最先端を紹介する「わかやまスマート農業フェア」が9日、和歌山市手平の「和歌山ビッグ愛」で開かれた。和歌山県内外の企業21社が参加。ドローンやパワーアシストスーツなどの最新機器も展示され、農業の未来の姿を模索した。

 高齢化や後継者不足などの課題がある農業の活性化に向け、県が初めて企画。通信やロボット技術、環境制御など、さまざまな分野の企業が参加した。

 会場では、果樹への農薬散布用ドローンや、荷物の積み下ろしに特化したパワーアシストスーツなどを展示。ビニールハウスの温度や湿度、日照状況などを計測し、自動で窓の開放や暖房、給水などを制御するほか、イノシシなどの害獣を捕獲すると現地画像を農家のメールに自動送信するシステムなども紹介された。

 来場者は、熱心に担当者の説明を聞いたり、質問したりしていた。

 米やキャベツなどを栽培する和歌山市の山口賀久さん(61)は「高齢化が進む中、新しい技術で農作業が楽になればいい。いろいろと勉強したい」。県内のJAの男性職員は「所得が上がり、きつい、汚いという農業のイメージが払拭できれば、後継者不足の解消につながるのでは」と期待していた。

 講演会もあり、近畿大学生物理工学部の星岳彦教授らがスマート農業の導入例などを紹介した。

 県の担当者は「スマート農業で、どのようなことができるか知ってもらい、農家の省力化、生産性向上を後押しできれば」と話している。

【関連記事】


Source : 国内 – Yahoo!ニュース

Japonologie:
Leave a Comment