京急線で品川駅から2駅、新馬場駅(東京都品川区北品川2丁目)でおりると、すぐにお目当ての建物が見えた。
数年前、朝日新聞の1面コラム「天声人語」の補佐役をしていた時、足しげく通った品川図書館だ。小説や解説書、歳時記から絵本まで、コラムの糧となる知識や情報がそこにはたくさんあった。探し求めていた一冊に出会えることもとりわけ多かった。
ただ、当時から気になっていた「謎」が一つあった。
駅前にあるビルの2~4階に入居する図書館に行くたび、「六行会」という聞き慣れない名が目につくのだ。「りっこうかい」と読むらしい。ビル自体が六行会総合ビル、すぐ脇には六行会マンション……。これは、吉田義信館長(58)に聞くしかない。
「この区立図書館のはじまり…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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