「今まで笑顔だったお客様が、全員鬼に見えます」
これは2月29日にTwitterに投稿された、ドラッグストア店員の嘆きだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響でマスクの品切れが続いているほか、「トイレットペーパーなどが品薄になりそう。製造元が中国です」という誤った噂が広まり、スーパーやドラッグストアなどに求める人が殺到している。
この投稿者はドラッグストアに勤めて12年になる店員だといい、「楽しく勤めていた仕事だったのに。コロナによりマスクの供給不足となった頃から毎日毎日同じことを聞かれて、あげくキレられたりと増えてきました。『マスクの入荷はいつ?』『消毒ないの?』『いつもないじゃない!』今まで笑顔だったお客様が、全員鬼に見えます」と心情を吐露。
また、ペーパー類や生理用品、ベビーおむつまで買いだめする客が増えたことに「デマ情報に流され買い込むから品薄になるんです。自分たちの首を自分たちでしめてるだけです」と苦言を呈し、「私はウイルスよりも、人間が怖いです。ストレスで、声をかけられるとビクッとし、またマスクだ。消毒だ。と恐怖です。会社からも、何度同じこと聞かれても、対応は優しく丁寧にと言われました。ですが、同じことを作業止められて毎回聞かれて、最後はすみませんと謝るんです。疲れます。とにかくノイローゼになります。どうか落ち着いてください。それを願うばかりです」と疲弊しきった状況を綴った(一部抜粋)。
安倍総理は会見で、トイレットペーパーについて「ほぼ全量が国内生産。十分な供給量と在庫が確保されていることから、冷静な購買活動をお願いしたい」と呼びかけたが、デマにもかかわらずなぜ買いだめに走ってしまうのか。臨床心理士で心理カウンセラーも務める明星大学准教授の藤井靖氏は、「自分にとって重要なこと、不安を喚起させる状況、先行き不透明であること(自分には予測できない)。デマが広がりやすい3つの要素が揃っている」とした上で、次のような見方を示す。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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