高知県香南(こうなん)市発注工事を巡る官製談合事件で、起訴された建設業者から商品券を受け取って辞職した清藤(きよとう)真司・前市長(56)について、同県警は昨年末の辞職以降、事件について複数回にわたり任意で事情を聴いた。捜査関係者への取材でわかった。前市長は聴取に関与を否定した模様だ。
事件では、入札情報を聞き出したとして起訴された元市議の志磨村公夫被告(61)が昨年12月の自身の初公判で、情報を聞いた相手について「市長です」と供述した。建設会社元社長の北代(きただい)達也被告(53)に頼まれ、2020年12月に市役所で清藤前市長と面会。1週間後に電話で「(最低制限価格は)2900万円」と伝えられたとした。
県警は志磨村被告の公判での供述を踏まえ、清藤前市長に事情を聴いた。前市長は辞職後の朝日新聞の取材に、情報を漏らしたことを否定している。
2被告と会食、商品券10万円分を受ける
清藤前市長は20年8月に志磨村、北代の両被告と会食し、北代被告から10万円分の商品券を受け取っていたことを、21年12月の記者会見で明かした。その後、20年12月にも北代被告から知人を介して商品券10万円分を受けたことも認めた。
21日には、公契約関係競売…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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