東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの延期が決まり、すでに取り付けられていた、大会を盛り上げる旗やポスターなどをどうするか、担当者が頭を悩ませている。
今年1月末から、東京都内全域の商店街で揺れる五輪・パラの旗。日本の伝統色を生かしたデザインで、商店街の連合組織などが約4万6千枚作り、制作費4億円は都が負担した。ただ、耐久性はなく、都の担当者は「1年半も掲げ続けるのは現実的ではない。日に焼けて色あせてしまったらイメージも悪い」と撤去すべきか協議中だ。
水泳や体操など17の競技会場が集まる東京都江東区では、大会マスコットが入った独自の旗約千枚が商店街を彩る。区内で青果店を営む男性(72)は「新型コロナウイルスの影響で人出も少ないから、明るい色の旗でにぎやかになっていい」と歓迎する。
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だが、区の担当者は「いったん外し、来年また付ける方向で検討中」という。これまでに約440万円かかったが、さらに出費が増えそうだ。買い物をしていた同区の桐谷薫さん(77)は「みな延期は知っている。付け替えに無駄な金や労力をかけることはない」と話す。
都はホームドアのある約100カ所の都営地下鉄の駅に、五輪とパラの大会日程が入ったステッカーを貼っていた。日程部分を修正するシールを貼るか、作り直すかを検討中といい、都オリンピック・パラリンピック準備局の担当者は「無駄にコストをかけるわけにはいかないので、安価にできる方法を考えたい」。
東京・お台場海浜公園の海に浮…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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