商店街はあの世との境? 現代によみがえる百鬼夜行

「まだまだ勝手に関西遺産」

 多くの人が行き交う夕方の商店街。夕闇が濃くなるにつれ、人通りが減ってゆく。ふと隅の暗がりに目をこらすと、そこには……。

拡大する日が暮れた大将軍商店街。ふと見ると、買い物帰りのぬらりひょん(中央)が……、なんてことがあるかも?=京都市、滝沢美穂子撮影

 京都市の大将軍商店街。百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)の通り道「妖怪ストリート」と呼ばれる。妖怪に遭遇するかと想像したが、残念ながら出会えなかった。

 だが、ここを昼間に歩くと、あちこちで妖怪に出迎えられる。フライ店の店先にはコロッケのような妖怪、パン屋には食パンの妖怪……。お疲れ気味に見える妖怪もいるが、それもそのはず。取り組みはもう15年になる。秋には妖怪の仮装行列「一条百鬼夜行」があり、全国から100を超える妖怪が集まる。

 商店街振興組合の井上明理事長(69)は自身の食堂で妖怪ラーメンを出す。竹炭を使った黒いスープに紫色の麺というなかなかのルックスだ。妖怪ストリートはメディアでもよく取り上げられ、妖怪ファンには結構知られているそうだ。「何もしなければ商店街はさびれる一方。妖怪には将来への可能性がある。妖怪は不滅です」と井上理事長。

 それにしても、なぜ百鬼夜行?…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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