TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。11月14日(木)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、タレントのフィフィさんが“SNSの信憑性”について見解を述べました。
◆香港のデモの背景で……問われるSNSの信憑性
香港では依然として激しいデモが続いています。13日(水)には中心部の金融街でデモ隊と警察が衝突したほか、警察隊が抵抗する学生を逮捕するなど状況は悪化。また、中国のSNS上では、香港の警察官がデモ隊の青年に実弾を発砲したときの様子や、男性が言い争っている最中に火をつけられ、火だるまになる様子が拡散。映像を観た市民から政府に対する批判の声が高まっています。
この火だるまの件に関して、フィフィさんは衛星テレビ局「アルジャジーラ」があげていた動画をSNSで紹介。アルジャジーラと言えば大手なので、「ソースがはっきりしている」と思ったものの、実はそれが中国のSNS、Weiboからの映像だったと言います。
さらには、香港警察が火をつけたとされるデモ隊の犯人を捜査しているというニュースが出たため、「権力側が作った映像なんじゃないかと全然リツイートされず、これはフェイクではないかとなった」とか。
一連の件を通し、フィフィさんは「真意はわからないけど、私たちのリテラシーが試される時期になってきてしまっている」と率直な思いを語ります。さらには、「大手のソースであっても信用はできない、判断は自分たちに委ねられている」とも。
◆SNSに求められる、受け手側のリテラシー
10月23日(水)には、Facebook社のCEOマーク・ザッカーバーグ氏が下院公聴会に呼ばれました。そこでは仮想通貨Libraの話をすると思ったものの、「ネットのニュースには、政治的なツイートやFacebookの投稿などに関して厳しい追求を受けたと出ていた」と話すフィフィさん。
Facebook社に限らず、Twitter社も政治的な投稿に関して制限するよう、政府から圧力をかけられたとし、「いかに1つの投稿の影響力が大きく、権力が恐れているのか……」と語ります。
結果的に、Twitter社はアメリカ政府の「制限をかけるべき」とする規制を受け入れたそうで、ザッカーバーグ氏は「検閲されるぐらいならフェイクであっても流すべき、表現の自由」と言ったそう。フィフィさんも同じ意見のようで、「ソーシャルメディアは、そこに制限をかけてしまったらメリットを失う」と指摘。
それに対し、MCの堀潤は「マスコミと個人、情報発信で言うと同じラインに並んでいるから個人の発信であっても報道と同じ」と全く別の見方があることを示唆。するとフィフィさんは、「私が一般人かどうかに境がある」と前置きしつつ、「何を信じていいかわからない時代に、ソーシャルメディアを使う私たちに責任があるのかどうか。私たちは報道機関としての資格をもらっているわけではないので、受け手側にリテラシーが求められる」と持論を述べていました。
そんなフィフィさんの言葉に、「非常に聞くべき内容を含んでいる」と言う国際弁護士の湯浅卓さんは、最後にアメリカの裏話を披露。今回、Facebook社とTwitter社の立ち位置がなぜ違うのかと言えば、前者はエリザベス・ウォーレンが大統領になったら必ず分割すると言われ、「そのときに有利になるようなことを今から言い出している」と湯浅さん。一方、Twitter社は今回の延長線上にある事件でFBIが逮捕者を出しており、「ビビってアメリカ政府の受け入れをしている」と話していました。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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