大学入試センター試験が18日、全国各地で始まった。志願者は昨年に比べて1万9131人少ない55万7699人(男性31万4037人、女性24万3662人)。センター試験は今年が最後の実施となり、来年からは「大学入学共通テスト」となる。
31回続いたセンター試験は、国公立大が対象だった共通1次試験に代わり、1990年に始まった。私立大や短大にも門戸を開き、1科目からでも自由に使えるようにした。2006年に導入された英語の「リスニング」が、ICプレーヤーの不具合などで混乱したこともあったが、問題の質や障害者への配慮などについて教育関係者の評価はおおむね高かった。
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一方で、数十万人分の解答を短時間に採点するために共通1次と同じ正しい選択肢の枠を塗りつぶすマークシート式を採用したこともあり、暗記した知識量を問う傾向が強いという批判もつきまとった。
来年から始まる大学入学共通テストは、こうした点を改善しようとした。国語と数学に記述式問題を導入し、英語でのコミュニケーション力を評価するために「読む・聞く・話す・書く」の4技能を測る民間試験の活用が決まっていた。だが、昨秋、受験生の住む地域や家庭の経済状況で受験機会に格差が生じることや、採点の精度向上といった課題が解決できない点などが政治問題になり、土壇場になってどちらも見送りが決まった。
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来年から共通テスト 解答に時間かかるか
入試改革の目玉は失われたが、来年から共通テストが始まる点は変わらない。当面はセンター試験と同じ全問マーク式が続くことになる。ただ、出題には大きく変わる部分もあるため注意が必要だ。
共通テストでは、日常生活を題…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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