善光寺「びんずる尊者像」窃盗容疑の男性は不起訴、釈放 長野区検

高億翔

 長野市善光寺本堂から木像「びんずる尊者像」が盗まれた事件で、長野区検は25日、窃盗容疑で逮捕、送検されていた熊本県御船町御船の職業不詳の男性(34)を不起訴処分とし、釈放したと発表した。処分は同日付。区検は「処分理由について回答は差し控える」としている。

 捜査関係者によると、男性は容疑を認めたうえで「尊者像があると不幸になると思った」「尊者像に恨みがあった」という趣旨の供述をしていたという。

 びんずる尊者像は、体の悪い部分と同じ所をなでると病気が治ると信仰されてきた。盗難から約3時間後に男性が乗っていた車から発見され、現在は元の場所に戻されている。善光寺は台座周辺の防犯カメラを増やし、本堂の職員らの人員配置を見直した。(高億翔)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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