善意集め縫ったマスク…全国へ届ける男性 材料はすべて寄付(西日本新聞)

 生地やゴムもすべて寄付で集めた手作りの布マスクを、新型コロナウイルス対策として無償提供している男性がいる。北九州市小倉北区魚町でオリジナル服の製作などをしている竹馬(ちくば)翔さん(28)。既に約500枚を全国に贈った。「店を出すとき、多くの仲間から助けてもらった。自分の技術が多くの人の助けになれば」と、善意の詰まったおしゃれなマスク作りのため、連日、未明までミシンを動かす。

【写真】竹馬翔さんが縫ったマスク

 都内の洋服メーカー勤務後、Uターンした竹馬さんは昨秋、服の製作やリフォームなどの店「CANDY(キャンディ)」を開店。夜はバーとして営業してきたが、来店客から「マスクがなく、接客などで困っている」との声を多く聞いていた。

 「ミシンを使って役に立ちたい」と思い立ち、3月末から写真共有アプリ「インスタグラム」でマスクの希望を募った。バーは休業中で、その時間を使い、これまで約300人に500枚ほどのマスクを提供。まだ数百枚の「注文」が残っている。遠くは北海道まで郵送し、県外の警察関係者からの依頼もあった。医療や福祉関係者からの需要もある。

 生地はつながりのある数十の洋服メーカーや個人から譲ってもらっており、素材もデザインも良く、多彩だ。黒いゴムは近所の美容院から、裏地に使うガーゼ状のさらしは市内の寺から寄付された。注文に応じて子ども用も作る。竹馬さんのインスタには、届いたマスクを着けた人たちの笑顔の画像が寄せられている。

 送料は自己負担。連絡はキャンディのメール=candy.kokura@gmail.com (竹次稔)

【関連記事】


Source : 国内 – Yahoo!ニュース

Japonologie:
Leave a Comment