死を希望する筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者に致死薬を与えて死亡させたとして、嘱託殺人の疑いで23日に京都府警に逮捕された大久保愉一容疑者(42)の妻で大久保三代元衆院議員(43)が自身のブログで夫の逮捕について語った。 「本日、私の夫愉一が連行されました」と切り出し「私は詳細も全容も、一切知らされておりません。夫からも何も聞いておりません」と逮捕事実について何も知らなかったと明かし、「大切な方を亡くされた方がおられるということでしょうから、ご本人様、ご遺族には心よりお詫び申し上げます。お詫びの言葉もございません」と夫の行った容疑について謝罪した。 また、自分の家系について「私は僻地医療を代々担う家系に育ちました」と触れて「医療とは、決して時間の切り売りであってはならない。医者のしごとは24時間365日。休むのは、患者さんが安定しておられるときのみ」との持論を語り、「患者さんのみならずその家族の人生をともにあゆみ、人生観のすべてをチーム医療で受け止めるものだとの考えをずっと持ってまいりました」と本来、医療のあるべき姿を主張した。 その上で、夫が医師でありながらアルバイトで働いていたことついて「夫がアルバイトなどで時間の切り売りをすることはずっと反対で、厳しく叱って参りましたが、その思いは通じることがなく、私に隠れてアルバイトを繰り返し、結果このような事態になったことが、とにかく言葉がみつかりません」と無念さをつづった。 今後の捜査については「捜査にも報道にも、全面的にご協力させていただきます」と記し、「夫が一人の医療者としてやったことの結果ですから一人の大人としてきちんと受け止め、全責任を一人で背負って当然だと考えております」と夫が罪を償うべきであることを強調した。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース