町おこしへの期待が、いまや「悩みの種」――。北海道長万部町の飯生(いいなり)神社の松林から突然噴き出した水柱は、2週間以上たっても勢いは衰えていない。大きな噴出音が昼も夜もなく鳴り響き、洗濯物が汚れる被害も出ている。終息の兆しは見えず、周辺住民はストレスを募らせている。
「この騒音、もういい加減にしてほしい」。畑仕事をしていた男性(78)は顔をしかめた。
近くの住宅街でも、「暑くても、うるさくて網戸にできない」「テレビの音が聞きづらい」「耳栓しないと眠れない」など、音への悩みを訴える声が多い。
30~40メートルの高さまで噴き上がった水柱は、霧状になって風向きによっては住宅街にも流れる。屋外に干した洗濯物が汚れたり、車に汚れが付着したりしているという。
町では少しでも音から遠ざか…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル