市原研吾
松山市の地盤調査会社ハイスピードコーポレーションが四国3県で計33件の地盤調査データを偽造していた問題で、同社は偽造がほかにもあった可能性があることを明らかにした。社内調査で判明したという。
同社のこれまでの説明では、今年5月に退職した男性社員が愛媛、高知、香川3県の戸建て住宅やアパート計33件の建築予定地で昨年9月~今年4月に実施した調査データが偽造されていた。通常は予定地内の5地点で実施する調査の一部か全部を省き、架空のデータを記入していたという。
同社が今月3日付でホームページに掲載した文書によると、より詳細な社内調査をしたところ、元社員が担当した地盤調査でほかにも不正行為があると思われることがわかったという。
堀田誠社長は朝日新聞の取材に「愛媛県から依頼を受けて調査中なので詳しいことは言えない。元社員以外が不正に関与していないかも調べ、できるだけ早く公表する」と話した。
同社によると、公表済みの33件は愛媛県24件、高知県8件、香川県1件。愛媛県内は松山、今治、新居浜、西条の各市を含む10市2町にあるという。高知県内の8件は高知市など複数の自治体にあり、香川県の1件は高松市内だという。(市原研吾)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル