コロナ禍で失業者や生活困窮者の増加が懸念される中、東京都東久留米市の私立校「自由学園」の生徒たちが、手作りのおにぎりで路上生活者を支援する活動に取り組んでいる。
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メンバーは中学1年から高校3年の生徒たち。放課後や休日に集まり、保護者など賛同者から寄せられたお米でおにぎりを100個以上作っている。
生徒らは東京・池袋を中心に生活困窮者らを支援しているNPO法人「TENOHASI」と「世界の医療団」の活動に参加。池袋駅周辺を見回り、路上生活者の相談を聞き取る「夜回り」に同行し、支援物資と一緒におにぎりを添えて手渡す。昨年7月から始め、2カ月に1度の頻度で取り組んできた。
活動のきっかけは休校中の昨年春。発起人の高校3年生の中村侑人さん(17)が、手作りマスクを医療従事者や自治体に寄付する同年代の活動の記事を目にし、「僕たちに出来るアクションはないか」と思い立った。仲間や教師らの協力を得て、今では毎回20人ほどが参加している。中村さんは「一部には、知的障害を抱えている方もいて、放ってはおけない問題」と話す。
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しかし、1月の2度目の緊急事態宣言では活動自粛となった。最も冷え込む時期だけに「困っている人を支えることもできなくなるのが悲しかった」と中村さんは振り返る。
「支援は続けることが大事」。3度目の宣言では、参加メンバーらと学校側に掛け合い、宣言中も校内の調理室が使えることになった。「夜回り」同行は見送ったが、おにぎり作りを継続できることに胸をなで下ろした。中村さんは「宣言が出ても、助けを必要としている人々がいる。おにぎりを作ることだけでも、僕たちに出来ることを続けたい」。(瀬戸口翼)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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