国会、異例「特別枠」で台風を審議 1時間追加し論戦

 参院予算委員会は15日、当初予定の7時間の審議に加え、台風19号に関する約1時間の「特別枠」を設け、集中審議を行った。野党側は、決壊が相次いだ河川の堤防の耐久力や避難所運営の問題点を指摘した。

 立憲民主党の杉尾秀哉氏は、長野県の千曲川での堤防決壊をめぐり、復旧の加速を求めたうえで、「堤防の耐久力が弱かったのではないか。抜本的な復旧とともに災害が起こらない改良工事が必要」と主張した。赤羽一嘉国土交通相は復旧について、「現場では『まだ足りない』という切実な声があると思うので、緊張感を持って進めなければならない」と答弁。「気候変動で豪雨が増加する状況変化に合わせた治水施設の整備は、重要だ」と応じた。

 国民民主党の森ゆうこ氏はホームレスの男性の避難所受け入れを断った東京都台東区の対応を批判し、認識をただした。安倍晋三首相は「避難所は、被災者の生命身体を保護するために設置されたもの。避難した全ての被災者を適切に受け入れることが望ましい」と述べ、「関係自治体に事実関係を確認し、適切に対応する」との考えを示した。

 共産党の井上哲士氏は、住宅に…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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