帽子をかぶって国会に登場した、さかなクン。
2月12日に参議院で開かれた国際経済・外交に関する調査会に、参考人として東京海洋大学名誉博士で東京海洋大学客員准教授のさかなクンが出席した。【BuzzFeed Japan / 島田花】
参議院規則では、基本的に議会や委員会議室での帽子の着用は認められていないが、さかなクンは特例措置を受け、いつも通りの「ハコフグ帽子」を被って調査会に出席した。
テーマは「地球温暖化」
さかなクンは調査会で、自ら描いた絵を手にしながら、地球温暖化の影響による水温上昇が及ぼす水産業への影響について、東京湾での変化やウニを例を挙げ、説明した。
「温暖化の影響と思われる水温上昇によって、今まで旬の季節が変わってきていることを感じます。また本来漁獲されるはずの魚が獲れず、獲れるはずのない魚が獲れてしまうということが起きています」
「ウニは通常寒い冬の季節はじっとして食事をしないが、近年は水温が上がり、冬も食事をするようになっているそうなんです。水温が上がったことで、ウニが残った海藻を食べてしまい悪循環になっています」
深刻な「海洋プラスチック」問題
また、さかなクンは世界で問題視されている「海洋プラスチックゴミ」にも言及した。
「魚たちが、海洋ゴミを食べてしまうんです。なんで食べてしまうのかと私も疑問に思ったのですが、海に潜ってみてみると『あれ!クラゲかな』と思う」
「近づくとプラスチック袋だと分かるのですが、魚やイルカや鯨、ウミガメなどは多分クラゲと間違って食べてしまうんですね。(中略)そうするとプラスチックゴミが胃袋に……やがて弱って死んでしまうことがほとんどなんだそうです」
「小さくなったプラごみをイワシ類などが食べてしまう。東京湾のカタクチイワシもマイクロプラを食べてしまうことがわかっています。私たちは本当に改めてプラスチックごみを外に出さないようにしないといけないな、と強く思っています」
「持続可能な社会」のために
さかなクンは「日本はすばらしい『お魚大国』だということを発信していきたい」と述べ、「自然を守ること」への思いを語った。
「私も魚が大好きで、魚が素晴らしいということを日々お話させていただいています」
「持続可能な社会を考えていくために一人ひとりが本当の自然の美しさと、本当に何が起きてるかということをギョカンで……五感で学べるので外に出てみてほしい」
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース