国内最古の現役SL「58654」が引退へ SL人吉も運転終了予定

 鉄道ファンらに人気だった観光列車「SL人吉」が、2024年3月で運転を終了することがわかった。JR九州の古宮洋二社長が24日、定例記者会見で明らかにした。車両を牽引(けんいん)する蒸気機関車「58654号機」は11月に誕生から100年を迎えるが、老朽化によりその役目を終えることになった。

 58654号機は「ハチロク」の愛称で親しまれた「8620形」の蒸気機関車。JR九州によると、1922年製で、日本で最も古い現役SLだという。

 75年に廃車となり保管されていたが、88年に九大線の熊本―宮地を走る「SLあそBOY」として復活した。2005年に一度引退したが、09年に熊本―人吉の「SL人吉」の牽引車として再び復活。これまでに累計で37万人以上が乗車した。

 20年7月の熊本豪雨で肥薩線の一部区間が不通となってからは運休が続いた。昨年5月からは鹿児島線の鳥栖―熊本に区間を変更して運転を再開しているが、近年は老朽化がさらに進み、部品の調達やメンテナンスを担う技術者の確保も課題となっていた。

 会見で、古宮社長は「大きな…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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