荻原千明
関西電力が近く予定する高浜原発1号機(福井県高浜町)の12年ぶりの再稼働を前に23日、大阪市北区の関電本店前で市民ら約380人(主催者発表)が反対の声を上げた。同1号機は運転開始から48年が過ぎ、廃炉になっていない原発のうち国内最古。5月に60年超運転を可能にする法律が成立し、1号機がその初の原発になる可能性がある。
反対集会は市民団体などでつくる実行委員会が主催した。原発が集中する福井県の住民も訪れ、若狭町の石地優さん(70)は原発について、一部地域に運転や使用済み核燃料などを、将来世代に放射性廃棄物を負担させると主張。「地域間・世代間の公平も公正もないものはやめるべきだ」と訴えた。集会後、市民らは梅田周辺をデモ行進した。
同1号機は東京電力福島第一原発事故前の2011年1月に定期検査で停止。再稼働を目指す関電は新規制基準が求めるテロ対策施設の工事などを進めてきた。7月28日に再稼働を予定している。(荻原千明)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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