島国日本を構成する離島の情報を集めたデータブック「SHIMADAS」(シマダス、公益財団法人日本離島センター発行)の新版が発売された。15年ぶりの改訂で、日本に6852あるとされる島のうち約1750島を収録した。島々のデータから浮かび上がるのは、国境への関心の高まりや止まらぬ人口減少……。離島は「鏡」のように、変わりゆく社会の姿を映している。
「15年ぶりの新版です。どうぞご覧ください」
11月下旬、東京・池袋で開かれた全国の離島を紹介するイベント「アイランダー2019」の会場。離島の振興を支援する日本離島センターのブース前で、約1700ページの分厚い冊子を手にした職員が来場者に呼びかけた。
「島旅好きのバイブル」とも呼ばれる一冊。4400円(税込み)と安くはないが、熱心な離島ファンたちが次々と購入していった。栃木県小山市の会社員鈴木貴乃真(たかのしん)さん(24)は「旧版は品切れのため、図書館で読むしかなかった。やっと手に入ってうれしい」と話した。
「シマダス」は1993年創刊。面積、人口といった基礎データのほか、歴史や見どころなども紹介し、一つひとつの島の横顔にふれられるのが特徴だ。6冊目となる新版では、2004年刊行の旧版と比べ、掲載した島の数が600増えた。
新たに掲載された島も多数。「シマダス」が映す日本社会を俯瞰します。
■国境や領…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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