国史跡の城跡、無許可で町が作業道設置 遺構2カ所損壊

 島根県津和野町は15日、国史跡の津和野城跡に国の許可なく土砂を削って作業道を作ったと発表した。中世のものとみられる曲輪(くるわ)跡2カ所が壊れたといい、下森博之町長は会見で謝罪した上で「再発防止に努めたい」と述べた。

 町によると、町発注の城山整備事業の一環で行われた木の伐採作業で、9月24日~10月10日、国の許可なく城の三の丸跡周辺の敷地に長さ345メートル、幅約3メートルにわたって、伐採した木を搬出する作業道を作ったという。

 伐採作業を担当する町農林課が6月、城跡を管轄する町教委に、伐採した木を搬出するための方法について口頭で相談。町教委は既存の道を活用するものと思い込み、農林課は作業道の新設に際して国の許可が必要になることを理解していなかったという。

 町教委の職員が10月に無許可…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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