ロシアによるウクライナ侵攻について、国立大学協会は4日、「武力による一方的な現状変更の試みは、全く容認できない」と批判する声明を出した。
国大協は同日、定例の総会を開き、学長たちから声明を出すべきだとの意見が相次いだ。これを受け声明は、「侵攻は平和を願う私たち国際社会への挑戦」だとして、「侵攻の即時停止と、平和的な解決を強く望む」と訴えた。
一方で、各大学にはロシアからの留学生らも在籍しているため、「ウクライナとロシアからの留学生、研究者とその家族には、今回の事態に伴うトラブルや不利益が生じないよう、国立大は心のケアも含め、適切に対応する」とした。
ウクライナ侵攻をめぐっては、東京大や北海道大の学長が「許容できない」などとする声明を発信。広島大の学長は、ロシアのプーチン大統領が「ロシアは世界で最も強力な核保有国の一つだ」と述べたことに対し、「強く抗議する」と訴えている。(編集委員・増谷文生)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル