コロナ禍の中で、海外の王室はどう活動しているのか。関東学院大の君塚直隆教授(英国政治外交史)は「コロナ禍の状況下でも、発想を転換させた公務が目を引く」と話す。君塚教授に、海外王室の活動状況やコロナ禍の中の皇室の課題を聞いた。
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海外の王室には、コロナ禍の中であっても、国民の前に姿を現すのが務めという意識が貫かれているように思う。
英エリザベス女王は昨年4月、異例のテレビ演説を行い、国民に対して「団結すれば克服できる」と呼びかけた。ユーチューブでも配信された動画は4分超で、医療従事者らの画像が交ぜられ、見せ方が工夫されている。多くの国民が見たと言われる動画で、「国民統合の象徴」を体現した。
拡大する英ロンドンのウェストミンスター寺院で2020年11月4日、無名戦士の埋葬100周年の式典に参列するエリザベス女王=ロイター
日本でも、新年一般参賀に代わ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル