東京五輪の開会式を23日に控える東京都新宿区の国立競技場。この付近には最近まで、少なくとも8匹の猫たちが暮らしていた。五輪に向けて周辺の立ち入り禁止区域が広がるなか、猫たちを救おうと動いた人たちがいる。猫たちは開幕をどこで迎えるのか。
外苑門付近に4匹、青山通りから神宮外苑へ向かうイチョウ並木のあたりに2匹、絵画館と室内球技場に1匹ずつ、いた。朝昼晩と、複数のボランティアの人たちからエサをもらって暮らしていた「地域猫」たちだ。
6月上旬から競技場周辺の交通規制が始まった。東京都の動物愛護推進員の認定を受けて、飼い主のいない猫の支援を続けている根井まりさんらは焦っていた。中に入れなくなればエサや水をあげられなくなるうえ、路上生活は猛暑への懸念もある。根井さんたちは6月24日に保護に乗り出した。
2匹はその日、すぐに捕獲器…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
残り:942文字/全文:1310文字
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル