島崎周
「ビジネスと人権」に関する国連人権理事会の作業部会のメンバーが25日、ジャニーズ事務所の創設者である故ジャニー喜多川氏の性加害問題について、被害を告白した元ジャニーズJr.から話を聞いた。
聞き取りに応じた「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の副代表、石丸志門さん(55)によると、この日は会のメンバー4人が、弁護士同席のもとで約2時間にわたって聞き取りを受けたという。
石丸さんは「寄り添って、真摯(しんし)に対応してくれた。伝えたいことは伝えられたし、重大問題として受け取ってくれた実感がある」。聞き取りの詳細については控えたが、「この問題が、国際的におかしいことだと世論が気がついて声をあげていけば、未来は変わっていくものと期待している」と話した。
かつて告発本に被害体験を寄せたハヤシさん(仮名)はこの日、数十人の報道陣が集まったことについて「三十数年前にこれだけ集まってくれれば、被害は相当少なく済んだと思う」と話した。
作業部会のメンバーは、日本政府と企業が人権をめぐる義務や責任にどう取り組んでいるかを調査するために来日している。具体的な内容は、調査を終えた後の8月4日に東京都内で記者会見を開くという。(島崎周)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment