国重文の大門に油のようなしみ 液体かけられた可能性、警察が捜査

八百板一平

 9日午前11時40分ごろ、京都市東山区の泉涌寺(せんにゅうじ)の職員から「大門(だいもん)に油のようなしみがある」と京都府警東山署に連絡があった。大門は国の重要文化財に指定されている。何者かがかけた可能性があるとして、東山署は文化財保護法違反も視野に調べている。

 署や寺によると、しみが見つかったのは大門の柱の台座部分。縦約20センチ、横約70センチの範囲に広がっていたという。掃除していた職員が9日午前9時ごろに見つけた。署がしみの成分を分析している。

 泉涌寺は真言宗泉涌寺派の総本山。大門は御所の内裏の門を移築したもの。16世紀後半から17世紀前半の作とされている。

 泉涌寺の塔頭(たっちゅう)である来迎院と善能寺の門でも、9月に入ってから液体をかけられる被害が確認されている。(八百板一平)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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