国重要無形民俗文化財の犬山祭の車山 4年ぶりに犬山城前に集結

荻野好弘

 国の重要無形民俗文化財「犬山祭の車山(やま)行事」が1日、愛知県犬山市で始まった。桜吹雪のなか、絢爛(けんらん)豪華に飾られた全13両の車山が4年ぶりに国宝犬山城の城前広場に勢ぞろいした。

 犬山祭は江戸時代から続く針綱神社の祭礼。コロナ禍で2020年、21年の車山行事は中止され、昨年は伝統の継承を目的に規模を縮小して開かれた。

 19年以来の通常開催となった初日は、朝から旧城下町を練り歩いた車山が次々と城前広場に姿を現した。車山の上ではからくり人形の妙技が披露され、観光客が見入った。夜はちょうちんで飾る「夜車山」もあった。

 「人と人をつなぐ祭りができる喜びを大勢の方と分かち合いたい」と犬山祭保存会の石田芳弘会長(77)は話す。2日も朝から車山が城前広場に集結し、からくりが披露され、「夜車山」も運行される。(荻野好弘)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment