園バス3歳児死亡、運営法人に改善勧告 マニュアル作成、研修を怠る

床並浩一

 静岡県牧之原市認定こども園「川崎幼稚園」で園児(当時3)が送迎バスに取り残され、熱射病で死亡した事件で、県と市は14日、安全管理体制に不備があったとして、運営法人の榛原学園(増田多朗理事長)に改善勧告を出した。死亡した園児の降車や出欠を確認せず、各種マニュアルの作成や見直し、職員研修も怠っていたという。書面による改善報告と現地調査で改善を促す。

 県と市は9月の事件後、認定こども園法などに基づく特別監査に入り、職員20人を対象にした聴取や書類調査を実施。運転手の代理でバスを運行した前理事長が亡くなった園児の降車を確認せず、車内に残したままバスを移動、放置したほか、欠席の連絡がないにもかかわらず、園児の不在に気付いていた担任らが保護者に連絡しなかったことを確認したという。

 法人は降車確認の徹底を定めるバスの運行マニュアルを作成せず、事故を防ぐための実践的な研修もしていなかったとされる。

 事件をめぐっては、静岡県警が業務上過失致死容疑で捜査している。(床並浩一)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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