園児を暗いトイレに閉じ込めるなど不適切な保育があったとして、横浜市が市内の認可保育園を行政指導していたことがわかった。園は指導を受けて保護者を対象にした説明会を2回開催し、謝罪したという。
市によると、7月に情報提供があり、8月に立ち入り調査と関係者への聞き取りを実施。昨年度以降、50代の女性園長や保育士による不適切保育が5件あったと認定した。行政指導は今月12日付。園に対し今月中に改善計画書を提出するよう文書で求めたという。
不適切保育と認定したのは、電気がついていない大人用トイレに閉じ込めた▽「バカ」「うそつき」「ぐず」「泣き虫」などの暴言を吐いた▽保育士が介助せず、0歳児に自分でミルクを飲ませた▽寝付きが悪い園児に頭までタオルケットをかぶせた▽園児の前で園長が保育士を大声で叱責(しっせき)した――の5件。
この園は0~2歳児を対象にした乳児保育園で、3歳児から転園することが想定されている。園長は「新しい園に移ったときに困らないよう、しつけや生活習慣を身につけさせたいとの思いでやってしまった」と話しているという。(堅島敢太郎)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル