園児への暴力、検査も拒否 東京・日野の保育園に改善勧告 東京都

本多由佳

 東京都日野市認可保育所「吹上多摩平保育園」で、保育士が園児を虐待したとされる問題で、都は23日、運営法人「吹上会」に対し、児童福祉法に基づいた改善勧告をしたと発表した。適正な運営や虐待の再発防止についての改善報告書を30日以内に提出するよう求めた。

 都は虐待の有無を確認するため、昨年9月から同法に基づく指導検査を実施していた。

 この園をめぐっては、日野市が昨年7月、子ども・子育て支援法に基づき運営法人に虐待の再発防止を求める改善勧告を出した。だが、勧告後も園児への暴力行為が繰り返されるなどしたため、今年3月に改善命令を出している。

 都福祉保健局によると、4月までに現地確認や関係者への聴取などを実施。その結果、市の指導以降も不適切な保育が行われていたことや、法令に基づく指導検査を拒否するなどしたことから、施設長が職責を果たしていないと認定した。

 都はまた、園児への傷害容疑で2月に逮捕された元職員の男1人が虐待を行っていたと認定。園児に覆いかぶさって体を押さえつけて動けなくする▽大声で怒鳴る▽女児をひざ上に乗せ続ける――などの行為があったとした。

 都によると、法人側は「改善に向けて取り組む」と応じたという。都は今後、日野市と連携し改善指導を行っていくとしている。(本多由佳)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment