高橋昌宏
山形市の認定こども園で、男性園長が園児のおむつを下げたり、下半身を触ったりする性的虐待をしたほか、職員数を偽って給付費を不正に請求したとして、市は8月31日、運営法人に対して認定こども園法などに基づく改善勧告を出した。
市によると、運営法人の理事長を兼ねる60代の男性園長は昨年から今年にかけ、女児のおむつを突然下げたり、男児の下半身を服の上から触ったりしたとされる。被害を受けたのは4人。保育教諭や他の園児がいる中でこうした行為に及んだという。
このほか、園児を繰り返しからかう行為や、園児の前で職員を怒鳴りつけることもあったとしている。
また市によると、昨年度、市から給付費を受け取るために必要な常勤職員が4人不足していたにもかかわらず、職員数を偽って申請した。不正受給した金額は精査中という。
今年6月、性的虐待の情報が市に寄せられたことを受け、複数の職員に聞き取りをしたうえで、7、8月に特別監査を行った。市の調査に対し、園長は虐待について「事実無根」とし、給付費の不正申請は「間違った」と答え、返還する意思を示している。
市はこの日、再発防止などを求める勧告を出したほか、今後、新たな園児の受け入れを停止する行政処分を検討することを明らかにした。
園長は同日午後、代理人の弁護士を通じ、「園児への性的虐待との指摘は事実無根であり、市に対し強く抗議している」とのコメントを出した。(高橋昌宏)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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