当麻寺・弥勒如来坐像
奈良県葛城市の当麻(たいま)寺金堂には、塑像(そぞう)で日本最古とされる「弥勒(みろく)如来坐像(ざぞう)」(国宝)が安置されています。制作年代は白鳳時代の681年ごろです。
粘土などの土で形を作る塑像ですが、表面に布を貼り、上から漆と金箔(きんぱく)が施されています。高さは2・2メートルで、厚みのある体やふっくらと張りのある顔が重厚感を放っています。
弥勒如来は、釈迦の入滅後、56億7千万年後に人間界に現れて人々を救う未来仏のことです。「当時の人々は弥勒さまとともに仏になって、苦しみから解放されることをここで願ったのでしょう」と当麻寺奥院の川中教正副住職(44)は話します。
日本最古の塑像であることと…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル