長崎のグラバー園や大浦天主堂、軍艦島などの世界遺産をオンラインでめぐるバスツアーを、長崎バス観光が販売している。
お土産がついて参加費2900円。家にいながら旅気分が楽しめる内容だ。コロナ禍で旅行を控えている人たちからの問い合わせが入っているという。
バスガイドや運転手がテレビ会議システムZoomを使い、ツアーのために撮影した写真や映像などの見どころを紹介していく。
参加者同士が自己紹介をした後、世界遺産のグラバー園や大浦天主堂などの車窓観光を楽しむ。カステラ工場や日本一海に近い駅として知られる島原鉄道の大三東(おおみさき)駅からのライブ中継もある。軍艦島はドローンの映像で見てもらう。
参加者も見ているばかりではなく、事前に手元に届く土産セット(5点)のうち、雲仙・小地獄温泉の入浴剤に湯を入れて「指湯」と称して硫黄の香りを体験するコーナーも準備した。
実際のバスツアーのように、アルコールや食事などを楽しみながらの参加もできる。
長崎南部が中心で、通常なら日帰りか1泊程度かかるが、オンラインバスツアーは1時間半でめぐる。ツアーは午前11時からで、参加者1人でも開催される。
コロナ禍で旅行業界は厳しく、長崎バス観光の担当者は「いまは我慢の時。落ち着いたら現地に足を運びたいと思ってもらえるよう長崎の魅力を存分に詰めこみました」。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル