山崎毅朗
ロシアによるウクライナ侵攻から1年を迎え、福岡市のアクロス福岡で25日、県内在住のウクライナ人らが戦争の犠牲者の追悼と平和を祈念する集会を開いた。
県内のウクライナ人でつくる「福岡県ウクライナ協会」が主催し、約25人のウクライナ人や、支援する日本人らが参加した。ウクライナ人のうち約15人は戦争後に日本に避難した人たちだという。
集会では糸島市在住で九州大学准教授のロマン・セリャンチンさん(42)が現在の戦況を解説。市街地が爆撃される様子の動画を流し、「このひどい戦争で命を落とした人を忘れないようにしよう」と日本語で語った。
福岡市のイリナ・パブレンコさん(36)は昨年11月中旬~今年1月中旬に、両親に会うために帰郷した中西部ジトーミルでの生活について報告。ロシアの攻撃の影響で停電や断水が続き、暖房のない中での生活を強いられたと説明。「2カ月間すごく悲しかった。今もウクライナではたくさんの人が大変な生活を送っている。日本のみなさんの支援が重要だ」と語った。
集会後、隣接する天神中央公園で、追悼の意味を込めたキャンドルライトを囲み国歌を歌った。
その様子を足を止めて見ていた福岡市の会社員、田中進太郎さん(31)は「1年経っても戦争が終わらず、残念だ。どうしたら戦争が終わるのかと、考えてしまう」と語った。(山崎毅朗)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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