在日米軍のコロナ、地位協定の「特権」 その仕組み 「納得いかぬ」

 在日米軍基地内での新型コロナ感染がとまらない。在日米軍は6日、国内の基地での陽性者が1784人にのぼると発表した。沖縄県玉城デニー知事は「構造的な問題」として、日米地位協定の見直しを訴えている。協定のどこに「穴」があるのか。

 米軍人・軍属やその家族の出入国手続きなどを定めた協定9条は「外国人の登録及び管理に関する日本国の法令の適用から除外される」と包括的に定めている。協定そのものに「検疫」という文字はなく、この「管理」に検疫も含まれる、というのが外務省地位協定室の説明だ。

検疫めぐる取り決めとは

 そのうえで日米政府はこれまでに、協定の運用について議論する日米合同委員会で、9条をめぐる二つの取り決めを結んでいる。

 ひとつは検疫のあり方についてだ。

 米軍人・軍属やその家族が①…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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